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【まちの“うねり”を生むべース基地を探る】夢を育む仲間と出会える場所<TERAMACHI BASE>
2021年4月、その大津百町エリアに“うねり”のベースとなる施設<TERAMACHI BASE(テラマチベース)>が誕生。
全国で起こっている“賑わいのリコンストラクション”の波が、ここにもやってきました。
心強い仲間と出会い、夢に半歩すすむ場所 <TERAMACHI BASE>
きっかけは、大津市都市魅力づくり推進課で働く藤原周二さんの体験でした。
「中心市街地の空き家利活用に取り組んでいたとき、『大津での商売はうまくいかないだろう』という意見を多くいただいて」。
近年、大津は移住者が多い人気エリア。
「町なかにおもしろいコンテンツがあれば、人は集まるはず」。
藤原さんは有志3人と、自分たちでお手本となるような空き家活用や商店街活性化につながるプロジェクト始動を決心。
何かを表現したいと思った人が気軽にスタートできる6つのテナント形態を持つ複合施設をつくることにしました。
大津駅前商店街にある、元宝飾店とその奥の古い町家2軒をリノベーション。
正面入口はガラス張りに、壁も取り除きオープンな空間に改装しました。
-1.ショップ
大津駅前商店街に面する施設の顔には、スケートボードとアパレルショップ<The 6 Store>さんがオープン。
オーナーの松田吉広さんは言います。「スケボーに興味がない人も立ち寄ってくれたら嬉しい」。
地域とのコミュニケーションがとれる場所を目指す藤原さんたちの思いと一緒でした。
詳しくは次回の記事で。
<The 6 Store> https://www.instagram.com/6_otsu/
– 2.シェアキッチン
手前の建物1階中央。
飲食店営業許可と菓子製造許可を得た本格的なシェアキッチンを1日からレンタル可能。
カフェスペースもあって、将来的に飲食店を開きたい人に安心してチャンレンジしてもらえる場所を用意しました。
詳しくは次回の記事で。
-3.シェアオフィス
奥の建物の2階の壁を取り除いた空間を間仕切り、4つのスペースに。
クリエイターやスタートアップ企業のオフィスなどが入居しています。
-4.シェア工房
奥の建物の1階にある、2つのオープンなワークスペース。
現在、ひとつには日本を代表する木工芸<中川木工芸>の職人、中川周士さんの工房があります。
中川さんのサードプレイスとして、今後ワークショップやイベントも予定されているそう。
-5.ポップアップショップ
2つの建物をつなぐ「余白」的なオープンエアスペースは、マルシェなどポップアップショップを開催できます。
-6.レンタルスペース
地域の方にも気軽に使ってもらえるスペースを用意。
他に会議やスクールなど多目的に誰でもレンタルできます。
空いているときはシェアキッチンのカフェスペースとしても利用可能。
お客さんとして訪れた人が雰囲気を気に入り、出店する側になることも多いようです。
イベントを知らせる黒板も、行事がギッシリ。
何かを始めようと思った時にないと困る「資金」と「仲間」。
入居者でテナント料をシェアすることで小さな資金で始められるメリットと。
藤原さんたちが、業務や任期の垣根を超え、仲間として加わることで生まれる心強さ。
<TERAMACHI BASE>は夢の終着点ではないかもしれないけれど、出発点としては十分すぎるくらい。
チャレンジを足踏みしている方は、ぜひ、訪れて体感してみてください。