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“地域まるごとがホテル“旅の新スタイルを提案する<HOTEL 講 大津百町>
町家ホテルは数あれど、ここまでコンセプチュアルな宿は唯一無二かも?
「街に泊まって、食べて、飲んで、買って」を目的とする、
メディア型ホテル<HOTEL 講(こう) 大津百町>。
地域の魅力をじっくり味わいながら、
“暮らすように旅する”スタイルを気軽に楽しめるよう、
デザインされたホテルです。
わざわざ泊まるならば、旅の記憶に残る宿へ。
地域一体型ホテル、そのアイデアの源とは。
東海道53次最大の宿場町だった歴史を持つ大津百町。
現在もその名残として商店街が残り、古い町家が点在しています。
旧東海道沿いに残る築100年前後の空き家を活用して、
2018年8月にオープンしたのが<HOTEL 講 大津百町>です。
こちらは「街に泊まって、食べて、飲んで、買って」をコンセプトに、
滞在しながら地域とゆるやかに繋がる旅を提案するホテル。
周辺には旧東海道を中心にいくつかの商店街があり、
飲食店をはじめ生活用品や伝統工芸品に至るまで、
歴史と今が混在するユニークな日常が広がっています。
どこをどう歩けば…?と初めてきた町にありがちな不安の強い味方となるのが、
ホテルに在住するコンシェルジュスタッフ。
ホテル滞在へのサポートはもちろん、会話しながらおすすめの店や風景、
散歩コースなどを指南してくれます。
その仕組みで素晴らしいのは、ゲストだけなく受け入れる側の商店街にも
焦点が向けられているところ。
ちょうど宿泊税や入湯税のように、
宿泊料金の中に町の活性化を目的とする料金が内包されています。
滞在を楽しむゲスト、そのゲストをもてなす商店街、
双方のメリットを上手くつなぐ役割をホテルが担っているというわけなんです。
施設運営を行うのは、雑誌「自遊人」の発行や
新潟県南魚沼市で宿泊施設「里山十帖」の経営でも知られる、株式会社自遊人。
地域の魅力をいかに伝えるべきか?のクリエーションに長けた
会社が関わることで、現代の空気にフィットしたホテルが生まれたというわけなのです。
和と洋の美しき調和「現代の町家」に泊まる。
<HOTEL 講 大津百町>は大津百町にある7棟の町家から構成されます。
「近江屋」「鍵屋」「丸屋」…のように、
その建物にゆかりのある名前が付けられており、
それぞれの構造や広さが異なる仕様です。
例えば「近江屋」は最も大きな町家となり、
レセプションやラウンジの役割も担う棟です。
旧東海道沿いにあり、旅情たっぷり。
大きな一棟の町家の中にツインルームが3室というホテルのような構造が特徴です。
客室もコンパクトなのでひとり旅、ふたり旅でも落ちつくサイズ感なのに、
畳張りだからゴロンと足を伸ばして寛げるという、まさに和洋のいいところどりの空間です。
もちろん、それぞれの客室にシャワー・トイレ付きなので
他のゲストへの気兼ねはいりません。
街道や路地の雰囲気を感じながら客室でくつろいだり、
共有スペースで読書を楽しんだり、カジュアルに滞在することが出来ます。
「鍵屋」は通りから一歩入った路地裏沿いにある一棟貸しスタイルの町家。
1階はキッチンとダイニング、浴室があり、2階には書斎とベッドルームという配置です。
まるで別邸に暮らすような感覚で、
気兼ねなくマイペースに家族や友人と滞在することができ、
ロングステイしたくなること必須の空間です。
キッチン・ダイニングがあるため、
商店街で食事やスイーツをテイクアウトして客室でいただく過ごし方もおすすめ。
美味しい地酒とおつまみを囲み、おしゃべりして夜を明かす…
というように、旅のリラックス度も高まるというわけです。
ほかにも一棟貸しタイプの町家は数軒あり、
それぞれに異なる立地、部屋のデザインなどを選べる楽しみがあります。
古き良き町家建築を活かしつつ、
現代の素材や家具を融合させた内装デザインはホテルの大きな特徴で、
無垢1枚板を贅沢に使った建具や世界最高峰のデンマークデザイン家具など
快適性と美しさを追求した心地よい空間が広がります。
滞在して感じる大津百町らしさ、滋賀らしさ。
今回、<HOTEL 講 大津百町>を案内していただいたのは、
マネージャーの佐藤毅純さんです。
「新潟県出身です。外から来た目線で見て、
大津百町は本当に魅力にあふれていると感じます。
歴史ある商店や美しい自然風景が身近にあって、歩いてこそたくさんの発見がある町です。
当ホテルがメディア(媒体)となって、
大津百町そして滋賀の魅力を感じていただければ嬉しいですね。」
町の温度を感じるならば、
ホテル主催の「散歩ツアー」に是非とも参加を。
コンシェルジュスタッフや地域ガイドの案内により商店街の名店をめぐる、
毎日開催、約1時間の無料ツアーです。
ゲストとの会話によって内容を自由にアレンジしてもらえるそうなので、
希望を伝えて好みの散歩ルートを作ってみるのもおすすめです。
地元密着のガイドと歩くことで、商店街の人々との会話も弾み
旅の充実度アップも間違いなし。
目覚めた朝はぜひこちら。
近江牛のしぐれ煮、えび豆、小鮎、ごり、赤こんにゃく、鮒ずし…
この地ならでは味が一挙大集合する大人気の朝食を。
ホテルが自信をもってセレクトした料理からは、
風土や暮らしのストーリーがたっぷり感じられるはずです。
ほかにも、
「中川誠盛堂茶舗」のティーパック、「KINTO」の食器、「米安珈琲焙煎所」の豆など
ホテル内には大津百町・滋賀の名品が散りばめられています。
滞在を通じて現地の素敵なモノたちと出会い、
実際に味わってみたり、使ってみることでファンになる。
自然な流れからこの地を好きになってもらおうという、
ホテルからの温かい眼差しが感じられます。
旅の夜を快適に過ごすとともに、さりげなく寄り添う土地の香りを感じるホテル。
これぞ旅のだいご味であり、最高の贅沢ではないでしょうか。